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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

お仏壇(ぶつだん)は日中開けておいたほうが良いのですか?
また、お仏壇が位牌(いはい)でいっぱいになったときは、
どのようにしたらよいのですか?

山本充彦

 お仏壇はご本尊やお位牌を供養礼拝するための壇です。古来は土の壇を用いたので、壇の部首が土になっていますが、現在では木の仏壇を用いるようになりましたので、部首を木にする表記もあります。 お仏壇は日中開けておいた方がよいかとのご質問ですが、わかりやすく言えば、お仏壇はお寺の本堂の縮小したものを、ご自宅の仏間に安置しておられると思っていただければ良いかと思われます。私たちのご本山は新潟県三条市の本成寺ですが、ご本堂は日中は必ず何人で もお詣りできますよう開けてあります。仏教系の各ご本山の本堂は日中は基本的にあけてあります。ですから、その縮小したものであるお仏壇は、基本的には日中開けておく方が良いと思われます。

 ただしご自宅を長時間留守(日没までに帰れない場合)にする場合には、火の用心をし、お仏壇の扉を閉められてお出かけ下さい。ご在宅の場合お仏壇の扉を開けて中を明るくし、仏さまやご先祖に常時接する機会を持つことにより、私たちもよく守られることになります。

 またよくお仏壇の上に物を載せておられる家がありますが、いかなる物でも絶対にお仏壇の上に物を載せないで下さい。仏さまの頭の上に載せることになり、絶対にいいことではありません。

 お仏壇の周りは常にきれいにし、仏さまやご先祖さまが住みやすいようにしてあげて下さい。

 お仏壇のお位牌がいっぱいになった時やお位牌が破損し書き換えや修理をする時には、菩提寺のお寺さんにご相談いただき、お寺さんにご自宅に来ていただくか、お位牌をお寺にお持ち込みいただくかし、そのお位牌を破棄する場合には、ご自宅用の過去帳などがありますので、戒名をそこに書き写し、お位牌から魂を抜き(開眼もどし)お位牌をおたきあげ(燃やす)する方法もあります。また○○家先祖代々之霊位と書かれたお位牌を作りそこに合祀される方法もあります。

 一般的には以上のような方法がありますが、地域などで違う方法をとる場合もあるかと思われますので、詳しくは各菩提寺にご相談下さい。

 

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