仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より
お盆の用語
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◎迎え火・送り火
お盆の十三日の夕刻、家の門口で火を焚いて魂迎えをするのが迎え火である。
送り火は十五日又は十六日の夕方に焚く魂送りで、有名な京都の大文字の火は、京の壮大な送り火である。
◎おがら
皮を剥いだ麻の茎を乾燥したもので、白く軽く、いかにも清潔でお盆に用いるにふさわしい。迎え火、送り火におがらを焚くところが多い。
精霊棚のお供物の敷物や、箸にしたり、瓜や茄子の牛馬の足に使ったりする。
◎盆灯篭
お精霊棚の回りに飾ります。
◎瓜の馬と茄子の牛
お精霊のご送迎にと、いつの頃から瓜の馬、茄子の牛を供えるようになった。馬は、精霊が来られる時は速くと、牛は帰られる時はゆっくりと、と願う心を表したものです。又瓜や茄子は稼業の結実ですから、生業の立派な成果をもって精霊をお迎えする心が込められています。
◎水の子
お盆のお供物はお施餓鬼の精神でお供えしますので、飢えに苦しむ餓鬼の細い喉も楽に通るようにと、茄子やキュウリを細かく刻んでお供えするのです。更に咽の渇いた餓鬼が食べ易いように、ミソハギで甘露の水を注ぎます。こまかい神経ですね。
◎ほうずき提灯
みたま迎え、みたま送りに用に使います。