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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より解説者の役職・所属寺院名などは掲載当時のもの

一切の守護神諸天の中にも我等が眼に見へて守護し給は日月天也

解説:本宮日顕

一切の守護神諸天の中にも我等が眼に見へて守護し給は日月天也

 このお諭しは、大聖人様が、身延で、おん歳(とし)五十八の弘安二年(一二七九)十月二十三日に篤信(とくしん)者の四条金吾宛に与えられたお手紙の一節で、日頃、法華経信仰の故に敵人が現れて色々と迫害を受けることがあるから用心しなさい。だが怖気(おじけ)ず法華経の強盛な信仰を続けることによつてやがて無事息災の趣(おもむ)きがあるのです。

 ことに法華経の信行者を諸天善神さまとか、鬼子母神さまがいつもご守護なさるというお誓いが法華経に明示されてありますが、中でも、私どもの眼に直接見えるのは、お寺のお日待会(ひまちえ)に勧請する日天子(にってんじ)、月天子(がってんじ)さまであります。この日天子さまのおん前で仲立ちになつておつかえ下さるのが摩利支天(まりしてん)さまなのです。

 この方は修行者の前で立ち向って防いで、諸々(もろもろ)の悪魔を除いて守っていただけるのです。

 特に私にとって日頃、感動を深めているのはこのご文章の終りに「強盛(ごうじょう)に信力をいだし給うべし。すぎし存命不思議とおもはせ給へ。(中略)ふかく信心をとり給へ。あへて臆病にては叶(かな)ふべからず候。」の二句の金言であります。前句はふりかえって今日生きている幸せを知ってみ仏に感謝して、おかげさまをもって報いることであり、後句はこれからも一途(いちず)に信心をして励(はげ)み、誓ってゆくなら必ず目に見えない神仏の助けが与えられると信者の方に励ましております。

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